点风 发表于 2007-1-25 16:21:05

[转贴]幽灵公主日文剧本

<P>我也是在一个网站上找到的~~~~~~</P>
<P>中间有些字可能显示不出来,</P>
<P>请亲们将就一下了<BR></P>
<P> [转帖] 幽灵公主剧本</P>
<P>もののけ姫 <BR>        原作・脚本・監督 宮崎 駿<BR>登場人物紹介<BR>サン 人に捨てられ、山犬にそだてられた少女。 森をおびやかす人間を憎(にく)み、タタ<BR>ラ場やエボシたちに攻撃をしかれる。<BR>アシタカ 北の地の果てにひっそりとすむ、 エミシ一族王家の血筋をひく若者。 突然村<BR>をおそってきたタタリ神をたおしたとき、死の呪いをうけ旅にでる。 <BR>ヒイさま エミシの里にすむ老巫女。 呪いをうけたアシタカに、西へと旅立つよう告げ<BR>た。 <BR>ジコ坊 師匠連という謎の組織の命により、神の首をねらっている。 エボシやアシタカま<BR>でも利用し、目的達成のためには手段を選ばない。<BR>コダマ 豊かな森にすむ精霊たちで、淡い緑色をした半透明の体をもつ。 森に迷った人を<BR>助けることもあるようだ。<BR>モロの君 森にすむ犬神で、サンをそだてた。 人間を嫌い、つねにエボシを殺す機会をね<BR>らっている。<BR>エボシ御前 ケモノたちを追い、つくりあげたタタラ場をまとめる冷静沈着な女性。 さま<BR>ざまな境遇のひとびとをうけい入れる人徳をもち、慕われている。<BR>トキ 甲六の妻で、タタラ場ではたらく女たちのリ-ダ-的存在。 勝ち気な性格で、ゴンザ<BR>を言い負かすほど<BR>ゴンザ エボシの部下で、牛飼い、ワラットたちをひきいる。 まじめな性格だが、アシタ<BR>カやサンにはふりまわされ、悩まされる。<BR>甲六 タタラ場ではたらく牛飼いのひとり米の運搬中、犬神におそわれるがアシタカに命を<BR>救われる。<BR>乙事主 鎮西(九州)にすむイノシシ神で、人間の数数の行いに怒り、ほかのイノシシ神とと<BR>もに総攻撃へと動きだす。<BR>ディダラボッチ シシ神の夜の姿で、十数(じゅうすう)メートルはあろうかという巨人。<BR>その姿を見た人間は命をうばわれるとも言われる。</P>
<P>むかしこの国は深い森におおわれ そこには太古からのかみがみがすんでいた</P>
<P>アシタカ:ヤックル。<BR>アシタカ:ちょうど良かった。 ヒイさまがみな村へもどれと。 じいじもそう言うの。<BR>女の子たち:山がおかしいって。 鳥たちがいないの。 ケモノたちも。<BR>アシタカ:そうかじいじの所へ行ってみよう。 みんなは早くもどりなさい。<BR>女の子たち:ハイッ。<BR>アシタカ:(!) なにか来る。 じいじなんだろう。<BR>じいじ:わからぬ。 人ではない。<BR>アシタカ:みなを呼びもどしている。 村のほうはヒイさまが。<BR>じいじ:来おった。 (……) タタリ神だ!<BR>アシタカ:タタリ神?!<BR>タタリ神:グェエエエエ!<BR>アシタカ:ヤックル! 逃げろ!<BR>じいじ:うわっ!<BR>アシタカ:クッ。<BR>アシタカ:おそう気だ!<BR>じいじ:アシタカ! タタリ神に手をだずな! 呪いをもらうぞ! <BR>アシタカ:しずまりたまえ! <BR>タタリ神:さぞかし名のある山の主と見うけたがなぜ。 そのようにあらぶるのか?<BR>女の子たち:おばけ。 村へ!<BR>タタリ神:止まれェ! なぜわが村をおそう。<BR>アシタカ:やめろ! しずまれ。<BR>女の子I:アッ!<BR>女の子II:しっかり!<BR>アシタカ:(!) 早く! <BR>タタリ神:ギェエエエ!<BR>アシタカ:くっ!<BR>町の人たち:たおした! 火をたやすな。 ヒイさまを早く。<BR>アシタカ:くっ!<BR>女の子:兄さま! 兄さま。<BR>アシタカ:カヤふれるな。 ただ傷のではない。<BR>町の人I:アシタカが手傷をおった!<BR>町の人II:ヒイさまは?<BR>ヒイさま:みな! それ以上近づいてはならめぞ!!<BR>町の人III:ヒイさま!!<BR>ヒイさま:この水をゆっくりかけでおやり。<BR>ヒイさま:いずこより いまし あらぶる神とは 存ぜぬも かしこみ かしこみ 申す<BR>  この地に塚を築きあなたのみたまをお祭りします。 うらみを忘れしずまりたまえ。<BR>タタリ神:けがらわしい人間どもよ。 わが苦しみと憎(にく)しみをるがいい……<BR>ヒイさま:さて困ったことになった。 かのシシははるか西の土地からやって来た。 深傷の毒に気ふ<BR>れ身体はくさり走り来る内に呪いを集めタタリ神になってしまったのだ。 アシタカヒコやみなに右<BR>腕を見せなさい。<BR>アシタカ:はい。<BR>町の人たち:おお-<BR>ヒイさま:アシタカヒコやそなたには自分の運命を見すえる覚悟(かくこ)があるかい。 <BR>アシタカ:タタリ神に矢を射るとき心を決めました。<BR>ヒイさま:そのアザはやがて骨までとどいてそなたを殺すだろう。<BR>町の人1:なんとかなりませぬかヒイさま。<BR>町の人2:アシタカは村を守り!<BR>ほかの町の人:乙女らを守ったのですぞ。 ただ死を待つしかないというのは……<BR>ヒイさま:誰にも運命はかえられないだが、ただ待つかみずからおもむくかは決められる。 見なさ<BR>い。 あのシシの身体にくいこんでいたものだよ。 骨をくだきはらわたをひきさきむごい苦しみをあ<BR>たえたのだ。 さもなくばシシがタタリ神どになろうか…… 西の土地でなにか不吉なことがおこって<BR>いるのだよ。 その地におもむきくもりない眼で物事を見定めるならあるいはその呪いを断(た)つ道<BR>が見つかるかもしれぬ。 大和との戦(いく)さにやぶれこの地にひそんでから五百ゆう余年いまや大<BR>和の王の力はなえ将軍(しょうぐん)どもの牙も折れたときくだが我が一族の血もまたおとろえたこの<BR>ときに一族の長となるべき若者が西へ旅立つのは定めかもしれぬ。<BR>アシタカ:(……)<BR>ヒイさま:掟に従(したが)い見送(みおく)らぬ健やかにあれ。<BR>女の子:兄さま!<BR>アシタカ:カヤ!<BR>アシタカ:見送(みおく)りはじられているのに。<BR>女の子:おしおきはうけます。 どうかこれを。 私のかわりにお伴させてください。 <BR>アシタカ:これは? 大切な玉の小刀じゃないか。<BR>女の子:お守りするよう息を吹きこめました。 いつもいつもカヤは兄さまを思っています。<BR>アシタカ:わたしもだ。 いつもカヤを思おう。 <BR>(……)<BR>アシタカ:戦(いく)さ?!<BR>サムライ1:まわりこめ!<BR>アシタカ:カブトクビだ!!<BR>アシタカ:ハッ! もどれ-っ しょうぶ しょうぶ!<BR>アシタカ:やめろ-っ! (!) なにっ?!<BR>サムライ2:うわっ!<BR>アシタカ:なんだこの腕は?!<BR>サムライたち:逃がさぬぞ! 見参(けんざん)!!<BR>アシタカ:押しとおる! 邪魔するな!<BR>サムライ3:鬼だ…<BR>(……)<BR>アシタカ:アザが濃くなっている……<BR>ジコ坊の友人:なんとも白湯みたいなめしだな。<BR>ジコ坊:おっ!<BR>ある町の人:いた! いた!<BR>ジコ坊の友人:へへっ。<BR>エボシ:なんだいこりゃ? おアシじゃないじゃないか。<BR>ジコ坊:まてまて拙僧(せっそう)がみてやろう。 これは砂金の大粒だぞ!<BR>エボシ:ゼニがいいなら代金はワシが払(はら)おう。 そのかわりこれをゆずってくれ!<BR>ジコ坊:みなの衆! この近くに両替屋はおらんかの?<BR>(……)<BR>ジコ坊:お~い! そういそがれるな。 いや礼(れい)などと申す気はない。 礼(れい)を言いたいのは拙<BR>僧のほうでな。 田舎侍(いなかざむらい)の小ぜりあいにまきこまれた折をそなたのおかげで助かっ<BR>たのだ。 鬼神のごときとは正にあれだな。<BR>ある町の人たち:ホッホッ。 気づいたか人前で砂金など見せるとなァ。 まことに人の心のすさむこ<BR>と麻(あさ)のごとしだ。<BR>ジコ坊:寝(ね)こみをおそわれてもつまらぬ。 走るか!?<BR>ある町の人たち:チッ! くそっ。<BR>(……)<BR>ジコ坊:イノシシがタタリ神になったか……<BR>アシタカ:足跡をたどって来たのですが里におりたとたんわからなくなりました。 <BR>ジコ坊:そりゃそうだろう。 そこらを見なさい。 この前来たときはここにもそれなりの村があった<BR>のだが洪水か地すべりか… さぞたくさん死んだろうに戦さ、行きだおれ病に、飢え。 人界はうらみ<BR>をのんで死んだ亡者でひしめいとる。 タタリというならこの世はタタリそのもの。<BR>アシタカ:里へおりたのはまちがいでした人をふたりもあやめてしまった。<BR>ジコ坊:人はいずれ死ぬ。 おそいか早いかだけだ。 おかげで拙僧は助かった。 椀をだしなさい。 <BR>ホウ、みやびな椀だな。 そなたを見ていると古い書に■わるいにしえの民を思いだす。 東の果てに<BR>アカシシにまたがり石のヤジリを使う勇壮(ゆうそう)なるエミシの一族なりとな… かんじんなこと<BR>は死にくわれぬことだ!<BR>アシタカ:このようなものを見たことはありませんか。<BR>ジコ坊:これは?<BR>アシタカ:イノシシの身体からでてきました。 巨大なイノシシにひん死の傷をあたえたものです。<BR>ジコ坊:これよりさらに西へ西へと進むと山の奥(おく)のまた山奥(やまおく)に人をよせつけぬ深い森<BR>がある。 シシ神の森だ。 そこではケモノはみな大きく太古のままに生きているときいた。<BR>アシタカ:(……)<BR>(朝)<BR>ジコ坊:やはり行くか……<BR>(雨降り、町の人たちが米を運搬してる。)<BR>エボシ:みなあとわずかだ。 油断(ゆだん)す。 ましぞ!<BR>町の人1:でたぞ! 犬神だ!<BR>町の人2:あせらずに陳をくめ!<BR>町の人3:せいて火薬(かやく)をめらすな!<BR>町の人2:モロ! 来い!<BR>モロ:ググッ。。<BR>(エボシがモロを攻撃する。)<BR>町の人3:やりました!<BR>エボシ:きやつは不死身だ。 このくらいでは死なん!<BR>町の人3:すぐ出発しよう。 隊列をくみなおせ。<BR>(……)<BR>(甲六が川に落ちてた)<BR>甲六:ううっ……<BR>アシタカ:(!)<BR>アシタカ:しっかりしろ!! (…………) <BR>アシタカ:(!)<BR>(川の向こうにさんと犬神があらわれる)<BR>アシタカ:わが名はアシタカ。 東の果てよりこの地へ来た。 そなたたちはシシ神の森にすむときく<BR>古い神か?!<BR>(アシタカとサンが見合う)<BR>サン:去れ!<BR>アシタカ:(!)<BR>甲六:あわわわわ……<BR>アシタカ:(!) コダマ?! ここにもコダマがいるのか。<BR>アシタカ:しずかに! 動くと傷にさわるぞ。 すきにさせておけば悪さはしない。 森が豊かなしるし<BR>だ!<BR>アシタカ:こいつらはシシ神を呼ぶんだ。 大きな山犬か?<BR>甲六:ちがう! もっとおっかねぇ化物の親玉だ。 危険なものは近くにいない。<BR>アシタカ:すまぬがそなたたちの森をとおらせてもらうぞ。<BR>(……)<BR>甲六:おねげぇです。 もどりましょうよ。 むこう岸なら道がありやす。<BR>アシタカ:この森をぬけるなんてムチャだ。 流れが強すぎて渡れない。 それにこのケガ人は早くし<BR>ないと手おくれになるぞ。 道案内をしてくれてるのか。 迷いこませる気なのか。<BR>甲六:ダンナ~ こいつらワシらを帰(かえ)さねぇ気なんですよ。<BR>アシタカ:どんどんふえてやすぜ。 これがおまえたちの母親か。 リッパな樹だ。<BR>病者:ふふっ。<BR>アシタカ:(!?) あの少女と山犬の足跡だ! ここは彼らのナウバリか……<BR>甲六:ダンナ… こんどこそヤバイですよ。 ここはあの世の入り口だ!<BR>アシタカ:そうだな。 ちょっと休もう。<BR>アシタカ:足跡………?! ひずめが三つ…… まだ新しい。<BR>アシタカ:(!) うっ!<BR>甲六:だ、ダンナ! どうしたんで。<BR>アシタカ:くっ! ハァハァ。<BR>甲六:ダンナ、すげえ タタラについた! まるで城だな。 エボシさまの大タタラでさ。 砂鉄(てつ)を<BR>わかして鉄をつくってるんです。<BR>ある町の人:森から人が来る。<BR>ある町の人:もののけか?<BR>甲六:おれだ~ 牛飼(うしか)いの甲六だ~<BR>ある町の人:なにィ 甲六ガ……<BR>ある町の人:カカァにしらせろ。 <BR>ある町の人:うそじゃねぇ! いま舟でこっちに来る。<BR>ゴンザ:何事か!? おれが字を書いてるときはしずかにしろ!<BR>ある町の人:死んだはずの甲六がむこう岸にでたんでさぁ。<BR>ある町の人:幽霊じゃねぇな。<BR>ある町の人:他のヤツはどうした。<BR>ある町の人:おいっ。<BR>ある町の人:助けられたのはおれたちだけだ。<BR>甲六:石火矢の衆よ。 このダンナがずっとおぶってくださったんだ。 礼(れい)を言っとけ。<BR>ある町の人:さま、あの頭巾の者は何者でしょう? 見なれぬ姿だな。<BR>ゴンザ:そこの者、まて! ケガ人をとどけてくれたことまず礼を言う。 だが得心がいかぬ。 われらが<BR>ここへついて半刻もせぬうちにおまえは来た。 しかも谷底から大の大人をかつぎシシ神の森をぬけ<BR>てだと…<BR>トキ:甲六~ 生きとったんか~<BR>トキ:牛飼いが足をくじいてどうやっておマンマくってくんだよ。<BR>甲六:んなこと言ったってよ。<BR>ゴンザ:心配ばかりかけやがって。<BR>トキ:いっそ山犬にくわれちまえばよかったんだ。 そうすりゃあたしはもっといい男を見つけてや<BR>る。<BR>甲六:おトキ~ カソニソしてくれよ~<BR>ゴンザ:トキ~ 夫婦ゲンカはよそでやらんかい。<BR>トキ:なにさ。 えらそうに。 なんのための護衛なのさ。 ふだんタタラのひとつもふまないんだ。<BR>ゴンザ:いざというときは生命をはりやがれ。 <BR>トキ:しかたがなかろう……<BR>トキ:ありがとあんな亭主でも助けてくれてうれしいよ。<BR>アシタカ:よかった。 つれて来てはいけなかったのかと心配してしまった。<BR>エボシ:ゴンザッ! あとで礼を言いたい。 客人を案内しなさい。<BR>町の人たち:エボシさま<BR>エボシ:甲六、よく帰って来てくれた。 すまなかったな。 トキも堪忍(かんにん)しておくれ。 わた<BR>しがついていたのにザマァなかった。<BR>トキ:いいえ。 男たちだけだったら今頃みんな仲良く山犬の腹の中ですよ。<BR>エボシ:旅のおかたゆるりと休まれよ。<BR>アシタカ:(す‥)<BR>トキ:あらっ、いい男じゃない!<BR>(……)<BR>町の人たち:そ-れ(はたらいて いる)<BR>ある町の人:モロをやっつけて運んだ米だ! ありがたくうえよ!<BR>ある町の女:どこ どこ?<BR>ある町の女:え? あの人?<BR>ある町の女:ほんとトキの言ったとおりじゃん。<BR>ある町の女:いい男ね~<BR>ある町の女:ちょっと若すぎない?<BR>ある町の人:しずかにしねぇか。 通夜をやってるんだぞ。<BR>ある町の女:ネィ、旅のおかたあたいたちの所へきな。<BR>ある町の女:こんなクサイ小屋はやめてさ。<BR>ある町の人:てやんでェ。 おれたちが生命がけで運んだをくらってよ。<BR>ある町の女:その米を買う鉄(てつ)はだれがつくってるのさ。 あたいたちは夜っぴいてタタラをふん<BR>でるんだ。<BR>アシタカ:よかったらあなたたちのはたらく所を見せてください。<BR>ある町の女:おしろいぬってタタラを。<BR>ある町の女:紅(べに)もさす?<BR>ある町の女:きっとだよ-<BR>ある町の女:まってるからね~<BR>甲六:ダンナ気をわるくしねぇでください。<BR>ある町の人:エボシさまが甘やかしすぎるんで。<BR>アシタカ:いい村は女が元気だと聞いています。<BR>ある町の人:でもなぁタタラ場に女がいるなんてなぁ。 ふつうは鉄を汚すってそりゃ~~いやがるも<BR>んだ。<BR>甲六:おっ! はじめやがった。 エボシさまときたら売(う)られた娘を見るとみんなひきとっちまうん<BR>だ。 そのくせ掟もタタリもヘッチャラなコワイ人だよ。<BR>ある町の人:そうそう。 ナゴの守(かみ)をやったときなんか見せたかったぜ。<BR>アシタカ:ナゴの守?!<BR>ある町の人:すげえでかいイノシシでよ。 このあたりのヌシだったのよ。 でよ、だれも山に近よれ<BR>ねぇ。 お宝の山を見ながら人間様(さま)はをくわえてたのよ。<BR>町の人たち:ハハハ!<BR>ある町の人:この下じゃ砂鉄(さてつ)をとりつくしちまったからな。<BR>アシタカ:(……)<BR>。。。。。。何人ものタタラ師がここをねらってよ。 みんなやられちまったんだ。 おれたちの稼業<BR>は山をけずるし木を切るからな。 山の主が怒ったてな。 そこへエボシさまが石火矢衆(いしびや<BR>しゅう)をつれてあらわれたってわけだ。。。。。。。<BR>ある町の人:ダンナ、どうしたんで?<BR>アシタカ:そのイノシシのことを考えていた。 いずくで果てたかさぞ。 うらみは深かろう。<BR>(ある町の人たちがはたらいている)<BR>エボシ:アシタカとやらまたしてすまぬな。 あすのおくりのしたくに手間どってね。 いい鋼(はがね)<BR>だ。 <BR>エボシ:ちょっと休もう。 そなたを侍どもか、もののけの手先とうたがう者(もの)がいるのだ。 この<BR>タタラ場を狙う者がたくさんいてね。 旅のわけを聞かせてけれぬか。<BR>(アシタカが腕を見せる)<BR>アシタカ:このつぶてにおぼえがあるはず。 巨大なイノシシ神の骨をくだき肉を腐らせタタリ神にし<BR>たつぶてです。 このアザはそのイノシシにとどめをさしたときにうけたもの死にいたる呪いです。<BR>エボシ:そなたの国は? 見なれぬシシに乗(の)っていたな。<BR>アシタカ:東と北のあいだより… それ以上は言えない。<BR>ゴンザ:正直にこたえぬとたたっきるぞ!<BR>エボシ:そのつぶての秘密を調べてなんとする。<BR>アシタカ:くもりなきまなこでものごとを見定(みさだ)め。<BR>エボシ:決める! フフ ア-ッハハハハ ハハハ わかった。 わたしの秘密を見せよう。 来なさい。 ゴ<BR>ンザ! あとをたのむよ。<BR>(……)<BR>エボシ:ここはみなおそれて近よらぬ。 わたしの庭だ。 秘密をしりたければ来なさい。<BR>エボシ:ちょうどくみあがったところですよ。<BR>エボシ:まだちょっとおもいな。<BR>あるはたらく人:あまりけずると銅金がはじけます。<BR>エボシ:わたしだけが使うのではない。 ここの女たちにもたせるのだ。 ホホホ さぞ見ものでしょう<BR>ね。 この者たちが考案した新しい石火矢(いしびや)だ。 明国(みんこく)のものはおもくて使いにく<BR>い。 この石火矢なら化物(ばけもの)も侍(さむらい)のヨロイもうちくだけよう。<BR>はたらく人たち:コワヤ コワヤ エボシさまは国くずしをなさる気だ。<BR>エボシ:いそがせてすまぬな。 あとで酒などとどけよう。<BR>アシタカ:あなたは山の犬の森をうばいタタリ神にしてもあきたらずその石火矢でさらに新(あら)たな<BR>うらみと呪いを生みだそうというのか?!<BR>エボシ:そなたには気の毒だった。 あのつぶて、たしかにわたしのはなったものおろかなイノシシ<BR>め。 呪うならわたしを呪えばいいものを。<BR>アシタカ:(!) (腕になんだか■化がある)<BR>(アシタカが刀を抜く)<BR>エボシ:その右腕はわたしを殺そうとしているのか。<BR>アシタカ:呪いが消えるものならわたしもそうしよう。 だがこの右腕はそれだけではとまらぬ。 こ<BR>この者すべてを殺すまで しずまらぬか<BR>あるはたらく人:エボシさまその若者の力あなどってはなりません。<BR>あるはたらく人:長(おさ)! お若いかた、わたしも呪われた身ゆえ。 あなたの怒りや悲しみはよくわ<BR>かる。 わかるが、どうかその人を殺さないでおくれ。 その人はわしらを人としてあつかってくだ<BR>さったたったひとりの人だ。 わしらの病(やまい)をおそれずわしのくさった肉を洗い 布(ぬの)をま<BR>いてくれた。 生きることはまことに苦しくつらい…… 世(よ)を呪い人を呪い それでも生きた<BR>い……<BR>どうか おろかな わしに めんじて……<BR>(エボシが石火矢を使って見る)<BR>エボシ:また来ていたか。<BR>エボシ:夜になるとああしてもどってくるのだ。 山をとりもどそうと木を植(う)えにくる。 アシタ<BR>カ、ここにとどまり力をつくさぬか。<BR>アシタカ:あなたはシシ神の森までうばうつもりか?!<BR>エボシ:森に光が入り山犬どもがしずまればここは豊かな国になる。 古い神がいなくなればもののけ<BR>たちもただのケモノになろう。 さすればもののけ姫も人間にもどろう。<BR>アシタカ:もののけ姫……<BR>エボシ:山犬に心をうばわれたあわれな娘だ。 わたしを殺そうとねらいつづけている。 シシ神の血<BR>はあらゆる病をいやすと聞く。 そなたのアザを消す力もあるかもしれぬぞ!<BR>はたらく人たち:エボシさま、首尾(しょび)はいかがでしょうや?<BR>エボシ:上出来(じょうでき)だ。 正(まさ)に国くずしにふさわしいが…やはり ちょっとおもいな。<BR>(まちの女たちがはたらいている)<BR>ある町の女:あらっ?! あんた。<BR>アシタカ:おトキさん、わたしもふませてくれ。 (…) かわってくれないか。 せっかくだからかわっ<BR>てもらいな。<BR>町の女たち:すごい力!<BR>トキ:ねっ イイ男だろう。 そんなにリキむとつづかないよ。 旅人(たびびと)さん。<BR>アシタカ:きびしい仕事だな。<BR>ある町の女:そりゃ そうさ。<BR>トキ:四日五晩(よっかいつばん)ふみめくんだ。<BR>アシタカ:ここのくらしはつらいか?<BR>トキ:そりゃあさ…… でも下界(げかい)にくらべりゃずっといいよ。 <BR>町の女たち:お腹いっぱい食べられるし。 男がいばらないしさ。<BR>(……)<BR>(もののけ姫が山犬に乗って走してる)<BR>山犬:ウ~~ッ グルルル。。<BR>町の女たち:あした行っちゃうの? もっといればいいのに。<BR>アシタカ:ありがとう、でもどうしても会(あ)わなければならない者がいるんです。<BR>ある町の女:ここではたらきなよ。<BR>(もののけ姫が走してくる)<BR>アシタカ:ハッ。 (……?)<BR>アシタカ:来る!!<BR>ある町の人:もののけ姫だ!!<BR>(もののけ姫が攻撃する)<BR>ある町の人:うわっ! くっ。 (……) うわっ~<BR>アシタカ:(!)<BR>(もののけ姫が落ちてアシタカを攻撃する)<BR>町の人たち:姫だ~!!<BR>アシタカ:やめろ!!<BR>アシタカ:くっ!<BR>アシタカ:そなたと戦(たたか)いたくない!!<BR>ある町の人:入ったのは姫ひとりだ<BR>ある町の人:御殿のほうへ行くぞ!<BR>ゴンザ:かがり火をふやせ。 石火矢衆は柵(さく)をかためろ。<BR>ある町の人:もち場(ば)をはなれるな。<BR>ある町の女:この屋根(やね)のにいるらしいよ。<BR>トキ:さわぐんじゃない。 休まずふみな! 火をおとすととりかえしがつかないよ。<BR>エボシ:ひとりか?<BR>ゴンザ:はっ、よほど追いつめられたと見えます。 エボシさまをねらってのことでしょう。<BR>エボシ:しかたがない。<BR>ある町の女:来なさい。<BR>エボシ:もののけ姫! きこえるか。 わたしはここにいるぞ。 おまえが一族の仇をうとうというならこ<BR>ちらにも山犬にくい殺された夫(おっと)の無念をはらそうと心に決めた者たちがいる。 でておい<BR>て。 今夜こそケリをつけてやる。<BR>町の人たち:出た~ いたぞ~!<BR>アシタカ:(バカな…?!)<BR>町の人たち:前をあけろ! 流れ弾にあたるぞ!!<BR>アシタカ:罠(わな)だ! (‥) やめろ-! <BR>アシタカ:山犬の姫、森へ帰(かえ)れ! みすみす死ぬな しりぞくも勇気だ!<BR>ゴンザ:やはりあいつ!<BR>エボシ:すきなようにさせておけ。<BR>(もののけ姫がエボシのほうに行く)<BR>アシタカ:くっ!<BR>(町の人たちが石火矢を使う)<BR>ゴンザ:やった~! おちるぞ!<BR>ある町の女:動かな。<BR>ある町の人:首だけになってもくらいつくのが山犬だ!<BR>エボシ:おちた所をねらいな!<BR>アシタカ:ううっ……<BR>エボシ:はなて!<BR>(もののけ姫の仮面が壊れる)<BR>ゴンザ:やった-<BR>アシタカ:うごくな― (アシタカが町の人たちに木をなげる)<BR>ゴンザ:あちち<BR>アシタカ:しっかりしろ!<BR>サン:ううっ (起きて走していく)<BR>(ゴンザがもののけ姫の前に現われる)<BR>アシタカ:やめろ~!<BR>ゴンザ:なにっ!? (もののけ姫がゴンザの顔を踏んでいく)<BR>サン:うお―<BR>(エボシが小刀でもののけ姫を攻撃する)<BR>サン:ぐああっ~<BR>エボシ:袋(ふくろ)のネズミだ!! 逃がしちゃだめだよ。<BR>ある町の人:ゴンザさまお気をたしかにっ。<BR>ゴンザ:おれにかまうな! 行け!!<BR>(アシタカがゴンザの前に現われる)<BR>ゴンザ:ウッ (?)<BR>アシタカ:うめは… やはり……<BR>ゴンザ:もののけのたぐいかっ?! とまれぇっ!!<BR>アシタカ:どいてくれ。<BR>(アシタカが町の人たちの間をくぐりぬけてエボシのほうへ行く)<BR>ある町の人:イテテ てめぇ なにするんでィ。<BR>エボシ:なんのまねだアシタカ。 この娘の生命わたしがもらう。 その山犬を嫁(よめ)にでもする気<BR>か?!<BR>アシタカ:そなたの中には夜叉がいる。<BR>エボシ:この娘の中にもだ。<BR>エボシ:みんな見ろ。 これが身の内に巣(す)くう憎(にく)しみと恨みの姿だ……<BR>町の人たち:肉をくさらせ死を呼びよせる呪いだ! これ以上憎しみに身をゆだねるな!!<BR>エボシ:さかしらにわずかな不運を見せびらかすな。<BR>サン:アアッ うわっ<BR>エボシ:その右腕切りおとしてやろう!!<BR>(アシタカが刃物(はもの)の背(せ)でエボシを打つ)<BR>ある町の女:エボシさま!<BR>アシタカ:だれが手をかしてくれ。<BR>アシタカ:心配するな気がつく。<BR>アシタカ:この娘、わたしがもらいうける。<BR>ある町の女:おまちっ! 逃がしはしないよ! よくもエボシさまを… 動くんじゃない!<BR>ある町の女:キヨ! やめな!!<BR>(町の女が使った石火矢がアシタカの胸に命中する)<BR>ある町の女:あたったのに歩いとる……<BR>ゴンザ:おれの石火矢をもってこい!<BR>ある町の女:おトキ! 早く!!<BR>トキ:あんた?!<BR>ある町の人:だんな、ここは通れねぇ。 ゆるしがなければ門はあけられねぇんだ。<BR>あなたは仲間を助けてくださった。<BR>門番2:敵にしとうありませんどうかおもどりを。<BR>アシタカ:わたしは自分でここへ来た。 自分の足でここをでて行く。<BR>(アシタカの身で血が落ちてる)<BR>ある町の人:だんな、いけねェ! 死んじまう!!<BR>(アシタカが門をあける)<BR>町の人たち:動いた! すげぇ―<BR>門番1:アア~<BR>(山犬たちが走してくる)<BR>ゴンザ:どけ~!! 山犬だ―!<BR>アシタカ:やめろ! そなたたちの姫は無事だ!! いまそっちへ行く!<BR>アシタカ:行こう、ヤックル。<BR>アシタカ:世話になった。<BR>ある町の人:行ってしまわれた。<BR>(もののけ姫がヤックルの背でアシタカを押す)<BR>(山犬がアシタカの首をかむ)<BR>サン:おまち!! <BR>サン:わたしのエモノだよ。 <BR>山犬:おまえ射たれたのか。<BR>サン:死ぬのか。 死の前に答えろ! なぜわたしの邪魔をした?<BR>アシタカ:そなたを死なせたくなかった。<BR>サン:死などこわいもんか! 人間を追い払(はら)うためなら生命などいらぬ!!<BR>アシタカ:わかっている… 最初に会ったときから<BR>サン:そのノド切りさいて。 二度とムダ口がたたけぬようにしてやる!<BR>アシタカ:生きろ……<BR>サン:まだ言うか! 人間の指図(さしず)はうけぬ!!<BR>アシタカ:そなたは美しい………<BR>サン:(?)<BR>山犬:どうしたサン! オレがかみくだいてやろうか?<BR>(どこかから小さめの石ころが飛んでくる)<BR>サン:はっ。 猩(しょう)猩たち……<BR>山犬:われらがモロの一族としっての無礼か?! <BR>猩たち:ここはわれらの森。 その人間よこせ。 人間よこしてさっさと行け。<BR>山犬:うせろ!! わが牙がとどかぬうちに!<BR>猩たち:オレたち人間くう。 その人間くう その人間くわせろ。<BR>サン:森の賢者とたたえられるあなたたちがなぜ人間などくおうというのか?<BR>猩たち:人間やっつける力ほしいだからくう。<BR>サン:人間を食べても人間の力は手に入らない。 あなたたちの血がけがれるだけだ。<BR>猩たち:木…… うえた 木… うえ みんな人間めく森もどらない。 人間殺したい。<BR>サン:わたしたちにはシシ神さまがついてる。 あきらめないで木をうえて…… モロの一族はさいご<BR>まで戦う。<BR>猩たち:シシ神さま戦わない。 わしら死ぬ。 山犬の姫、平気…… 人間だから…<BR>サン:(!)<BR>山犬:無礼なサルめっ! そのクビかみくだいてやる!!<BR>山犬:おやめっ!!<BR>サン:平気… 気にしない…… おまえたち先に帰りな。 この人間のしまつはわたしがする。<BR>山犬:あいつは? 食べていい?<BR>サン:食べちゃダメ!<BR>サン:さあ、行きな!<BR>サン:おいで! 仲なおりしよう! おまえの主人をはこぶから… 力をかしておくれ。<BR>(……)<BR>サン:おいで……<BR>(サンが森の内のある所にアシタカを横にする)<BR>サン:おまえはかしこいね。 この島にはのぼらないほうがいい…<BR>サン:人間くさい。<BR>サン:すきな所へ行き。 すてき生きな。<BR>(……)<BR>(巨大なシシ神が現われて歩いてる)<BR>(クマに■装した)ジコ坊:おお~ でたぁ。 ディダラボッチだ!! ついに見つけた。 なにをしとる早く<BR>見んか!! なんのためにこんなクサイ毛皮をかぶってたえてきたんじゃ。<BR>(クマに■装した)狩人1:シシ神さまを見ると目がつぶれるワイ。 <BR>ジコ坊:それでもヌシは西国一の狩人か? この天朝(てんちょう)さまの書きつけをなんとこころえる。<BR>天朝さまがシシ神退治をみとめとるんだぞ!!<BR>ジコ坊:ディダラボッチはシシ神の夜の姿だ。 いまに夜から昼(ひる)の姿にかわるそこがシシ神のす<BR>みかだ。 (…) おおっ、消えるぞ。 あそこだ!!<BR>(……)<BR>(アシタカがいる所にシシ神が現われる)<BR>シシ神:(…………)<BR>(……)<BR>狩人1:ジコ坊さま。<BR>ジコ坊:判っとる。<BR>狩人1:あそこを。<BR>(イノシシたちがある)<BR>ジコ坊:おお、これは? なんともおびただしい数(かず)だな。 ありゃあこの森のもんじゃねぇ。 それ<BR>ぞれいずくかの山の名のある主だ。 <BR>ジコ坊:むっ。 あれは? (…) 鎮西(ちんぜい)の乙事主(おっことぬし)だっ!!<BR>狩人1:鎮西?! 海を渡って来たと言うのか?<BR>ジコ坊:まちがいねぇ。 あの四本牙! 一族をひきいて来やがったんだ!!<BR>狩人1:ばれたっ! <BR>ジコ坊:ひきあげだいそげ!!<BR>乙事主:ブギャ―<BR>イノシシたち:ピ- ギャ- ブヒ- ピギャ―<BR>(ジコ坊たちが逃亡する)<BR>ジコ坊:早くしろ!!<BR>(……)<BR>(シシ神がアシタカの傷を治す)<BR>(……)<BR>(アシタカが目を開く)<BR>アシタカ:うっ う…ん<BR>アシタカ:ハッ! 傷がない!!<BR>ヤックル:(スッ)<BR>アシタカ:ヤックル。<BR>アシタカ:(!) (右腕に毒がひろがる)<BR>アシタカ:(………………)<BR>(…)<BR>サン:目がさめてたらヤックルに礼を言いな。 ずっとおまえを守っていたんだ。 <BR>アシタカ:どうしてヤックルの名を……<BR>サン:自分からいろいろ話してくれた。 おまえのことも古里(ふるさと)の森のことも。 シシ神さまが<BR>おまえを生かした。 だから助ける。<BR>アシタカ:ふしぎな夢を見た。 金色の鹿だった……<BR>サン:食べろ。<BR>サン:かめ!<BR>アシタカ:おまえ……<BR>(山犬とイノシシたちが現われる)<BR>あるイノシシ:われらは人間を殺し森を守るために来た…… なぜここに人間がいる?!<BR>山犬:わたしの娘だ。 人間などどこにでもいる。 自分の山にもどりそこで殺せばいい。<BR>あるイノシシ:シシ神の森を守るために殺すのだ! なぜ人間がここにいる……<BR>サン:この人間の傷をシシ神さまがいやした。 だから殺さずにかえす。<BR>イノシシたち:シシ神が人間を助けいやしただと! なぜナゴの守(かみ)を助けなかったのだ!! シシ神は<BR>森の守り神ではないのか?!<BR>山犬:シシ神は生命をあたえもしうばいもする。 そんなことも忘れてしまったのか、猪ども<BR>イノシシたち:ちがう。 山犬がシシ神をひとりじめしてるからだ。 ナゴを助けず裏切ったからだ!! <BR>きやつは死をおそれたのだ。 いまのわたしのように。<BR>山犬:わたしの身体にも人間の毒つぶてが入っている。 ナゴは逃げわたしは逃げずに自分の死を見つ<BR>めている。<BR>サン:モロ だからシシ神さまに……‥<BR>山犬:サン! わたしはすでにじゅうぶんに生きた。 シシ神は傷をなおさず生命をすいとるだろう。<BR>サン:そんなはずはない! 母さんはシシ神さまを守ってきた。<BR>イノシシたち:だまされぬぞ! ナゴは美しく強い兄弟だ!! 山犬どもが食(く)っちまったんだ!!<BR>サン:母さんをバカにするとゆるさんぞ。<BR>アシタカ:あらぶる山のかみがみよ、きいてくれ!!<BR>サン:(?!)<BR>アシタカ:ナゴの守(かみ)にとどめをさしたのはわたしだ。 村をおそったタタリ神をわたしはやむな<BR>く殺した。 大きな猪神だった。 これがあかしだ! あるいはこの呪いをシシ神がといてくれぬかとこ<BR>の地へ来た。 だが… シシ神は傷はいやしてもアザは消してくれなかった。 呪いがわが身をくいつ<BR>くすまで苦しみ生きろと……<BR>イノシシたち:乙事主だ……<BR>こしは話のわかるヤツが来た。<BR>山犬:すサン:待って、乙事主さま!<BR>乙事主:モロの娘だね。 うわさはきいていたよ。<BR>サン:あなた目が……<BR>アシタカ:山犬の姫かまわない。 ナゴの守(かみ)のさいごを■えたいから。<BR>(ナゴの守(かみ)のさいごを回想する)<BR>乙事主:ありがとうよ、お若いの……‥ 悲しいことだが一族からタタリ神がでてしまった……<BR>アシタカ:乙事主どのこのタタリを消す術はないのだろうか……<BR>乙事主:お若いの森を去れ次に会うときは殺さねばならぬ。<BR>山犬:乙事主よ、数(かず)だけでは人間の石火矢には勝てぬぞ! <BR>乙事主:モロ、わしの一族を見ろ! みんな小さくバカになりつつある。 このままではわしらはただの<BR>肉として人間に狩られるようになるだろう………<BR>山犬:気に入らぬ一度にケリをつけようなどと人間どもの思うつほだ!!<BR>乙事主:山犬の力をかりよいとは思わぬ。 たとえ…… わが一族ことごとくほろぶとも人間に思いし<BR>らせてやる!<BR>アシタカ:(… … … …)<BR>(シシ神が現われる)<BR>サン:(… … …!!) シシ神さま… …<BR>(…)<BR>(タタラ場に侍たちが侵略する)<BR>ある町の人:ドウドウ。 牛をちらすな!!<BR>侍たち:ワ―ッ<BR>エボシ:まだ撃つな。<BR>エボシ:ひきよせろ!<BR>侍たち:ワ―ッ<BR>エボシ:はなてぇ!<BR>(石火矢を使う)<BR>ある侍:ひいい…<BR>エボシ:たまごめいそげェ!<BR>(…)<BR>(丘で)<BR>ジコ坊:やれやれ。 エボシのやつ相手がちがうだろうに。 (‥) おまえたちさきに行きひそんでお<BR>れ。<BR>(エボシたちが町へ帰ってくる)<BR>ある町の女:みえた! 帰って来たよ―<BR>(ジコ坊がエボシたちに行く)<BR>ジコ坊:おかしら。 おう苦労(くろう)をかけるな。 <BR>ジコ坊:そろそろ動く。 みなにもそう■えよ。<BR>ある町の人:はっ。 (ジコ坊か…)<BR>ジコ坊:師匠連(ししょうれん)から矢(や)の催促だ田舎侍とあそんどるときではないぞ。<BR>エボシ:アサノ公方(くほう)が地侍(じざむらい)どもをそそのかしてるのだ。<BR>ジコ坊:アサノか… 大侍だな。 <BR>エボシ:鉄を半分よこせと言ってきた。<BR>ジコ坊:そりゃあごうつくだ。<BR>エボシ:だが いまは人間とやりあうヒマはない。<BR>ジコ坊:森に猪神があつまっておる… じきに来るぞ! このさい鉄など全部くれてやれ。 師匠連への約<BR>束をはたしてから戦さでもなんでもやればよかろう。<BR>エボシ:(……………)<BR>ある町の女:エボシさま― お早く― 侍が来ます。 早く―<BR>ジコ坊:うわさをすれば…… あれはアサノの使者だな。<BR>エボシ:使者だ。 丁重(ていちょう)にもてなしなさい!<BR>町の女たち:ハ―イ!<BR>ジコ坊:おい、会わんのか!?<BR>使者:タタラ者、エボシとやら、さまほどの地侍あいての戦さみごとなり! われらは公方さまの使者と<BR>してまいった。 かいこまって門をひらけい!<BR>町の女たち:フン。 用があるならそこで言いな! この山はエボシさまがもののけから切りとったん<BR>だ。 金になるとわかって手のばしやがって! とっとと帰れ!<BR>使者:女ども使者への無礼ゆるさんぞ!<BR>町の女たち:無礼だってさ。 こっちは生まれたときからズ―ッと無礼だい。<BR>ある町の女:鉄がほしけりゃくれてやるよ! <BR>(石火矢を使う)<BR>使者:(!)<BR>町の女たち:アハハハハハッ。<BR>ジコ坊:いやぁ まいった。 まいった。 大侍ももののけも眼中になしか。 エボシタタラの女たちの<BR>いさましいことよ。<BR>エボシ:こんな紙きれが役に立つのか? <BR>ジコ坊:まあ いろんな輩(やから)をあつめるにはききめがある!<BR>エボシ:けものとはいえなにしろ。 神を殺すのだ。<BR>ジコ坊:(!?)<BR>エボシ:そなたたち、この書きつけがわかるか?<BR>ある町の女:はい、エボシさま。<BR>エボシ:天朝さまのだ。<BR>ある町の女:天朝さまって?<BR>エボシ:みかどだ。<BR>ある町の女:みかど…<BR>ジコ坊:(………)<BR>ジコ坊:いやぁ まいった。 まいった。<BR>エボシ:いいよ…<BR>ある町の女:はい。<BR>エボシ:わたしたちがここで鉄をつくりつづければ森の力は弱まる。 それからのほうが犠牲もすくな<BR>くすむが……<BR>ジコ坊:金も時間もじゅうぶんにつぎこんだ 石火矢衆四十名をかしあたえたのは鉄をつくるためでは<BR>ないぞ……   ……とまあ師匠連は言うだろうなあ。<BR>エボシ:まさかそなたまでシシ神の生首に不死不老の力があると思ってはいまいな。<BR>ジコ坊:やんごとなきや方方… 約束は守る!<BR>エボシ:モロ一族のかわりに猪の群れが森にひしめくならかえってやりやすかろう。 崖の裏にひそん<BR>でいるあやしげな手下どもをよびよせるがいい。<BR>ジコ坊:いやぁ ハハハ… ばれてたか。   あっ、そうだ! もう ひとつ<BR>エボシ:(!)<BR>ジコ坊:少年がひとりたずねて来なかったか? アカシシに乗ったふしぎな少年だが……<BR>エボシ:去った……<BR>(……)<BR>(ジコ坊たちが食事をする)<BR>ある町の女:なんか気味が悪いよ。<BR>甲六:ありゃあただの狩人じゃねぇジバシリダだ。<BR>ある町の人:ジバシリ…?<BR>ある町の女:わたしたちもおともさせてください!<BR>ある町の女:あんな連中を信用しちゃダメです!<BR>ある町の女:エボシさまになんかあったらとりかえしがつかないもの。<BR>ある町の女:せっかく石火矢をおぼえたんだから…<BR>エボシ:だからこそみんなにここを守ってもらいたいのさ。 こわいのはもののけより人間のほうだか<BR>らね。 シシ神殺しがすんだらいろいろわかるだろうよ。 唐傘連の師匠たちがシシ神の首だけでここ<BR>から手をひくもんかね…… 侍だけじゃないよ。 石火矢衆が敵となるかもしれないんだ。 男はたよ<BR>りにできない。 しっかりやりな、みんな。<BR>町の女たち:(………)<BR>ゴンザ:エボシさまのことは案ずるな! このゴンザ、かならずお守りする。<BR>トキ:それがホントならねぇ…<BR>ゴンザ:なにい!<BR>トキ:あんたも女だったらよかったのさ。 んべ~~ッ。<BR>ゴンザ:う……<BR>エボシ:ハハハハハハハ…<BR>トキ:くくっ。<BR>(……)<BR>アシタカ:くっ……<BR>アシタカ:(…………!?)<BR>(サンがねむってる)<BR>サン:(――――)<BR>アシタカ:(!!)<BR>アシタカ:ぐっ。 (………………)<BR>(右腕がいたい)<BR>(アシタカが外へ行く)<BR>アシタカ:(……)<BR>山犬:つらいか…… そこからとびおりればかんたんにけりがつうぞ。 体力がもどればアザもあばれ<BR>だす。<BR>アシタカ:わたしは何日もねむっていたようだな。 夢うつつにあの子に世話になったのをおぼえてい<BR>る。<BR>山犬:おまえがひと声(こえ)でもうめき声をあげればかみ殺してやったものを…… 惜しいことをし<BR>た。<BR>アシタカ:美しい森だ。 乙事主はまだ動いていないのか……<BR>山犬:穴にもどれ小僧! おまえには聞こえまい。 猪どもに喰い荒される森の悲鳴が…… わたしはここ<BR>でくちていく身体と森の悲鳴に耳をかたむけながらあの女を待っている。 ……あいつの頭をかみく<BR>だく瞬間を夢見ながら……<BR>アシタカ:モロ…… 森と人間が争(あらそ)わずにすむ道はないのか? ほんとにもうとめられないのか?<BR>山犬:人間どもがあつまっているきゃつらの火がじきにここにとどくだろう。<BR>アシタカ:サンをどうする気だ。 あの子も道づれにするつもりか!?<BR>山犬:いかにも人間らしい手前勝手(てまえがって)な考えだな。 サンはわが一族の娘だ。 森と生き森<BR>が死ぬときはともにほろびる。<BR>アシタカ:あの子を解きはなて! あの子は人間だぞ!<BR>山犬:だまれ、小僧! おまえにあの娘の不幸がいやせるのか。 森をおかした人間がわが牙をのがれる<BR>ためになげてよこした赤子がサンだ………! 人間にもなれず山犬にもなりきれぬあわれでみにくいか<BR>わいいわが娘だ おまえにサンをすくえるか!?<BR>アシタカ:わからぬ…… だが共に生きることはできる!<BR>山犬:ファッ ファッ どうやって生きるのだ。 サンと共に人間と戦うというのか。<BR>アシタカ:ちがう! それではにくしみをふやすだけだ。<BR>山犬:小僧……… もうおまえにできることはなにもない。 おまえはじきにアザに喰い殺される身<BR>だ。 夜明けとともにここを立ち去れ!<BR>(…)<BR>サン:(…………)<BR>アシタカ:(…………)<BR>サン:……… 歩けたか?<BR>アシタカ:ありがとう。 サンとシシ神さまのおかげだ。<BR>サン:(笑ってからねむる) (―――――)<BR>(…)<BR>アシタカ:(!?)<BR>アシタカ:(…………)<BR>アシタカ:ヤックル! 心配かけたな。<BR>アシタカ:う…!? (!) (たおれる)<BR>アシタカ:痛…… 足がすっかりなまってしまった。<BR>(アシタカがヤックルに乗る)<BR>(モロとともに走って森に行く)<BR>アシタカ:しずかすぎる。 コダマたちもいない…<BR>アシタカ:タタラ場のにおいがかすかに風にまじっている。 案内ごくろう! ひとつたのみがある<BR>アシタカ:(………) サンにこれをわたしてくれ!<BR>アシタカ:(……………………) いこう……<BR>(サンは森にいる)<BR>サン:(………)<BR>サン:ひどいにおい… 鼻がもげそう。 <BR>モロ:ただの煙じゃない。 わたしたちの鼻をきかなくしようとしているのさ。<BR>サン:………… あの女がいる!   こっちに気づいている………<BR>モロ:みえすいた罠をはったものだ。<BR>サン:わな…?<BR>モロ:猪どもをいきりたたせて森からおびきだそうとしているのだよ。 よほどのしかけがあるのだろ<BR>う。<BR>サン:おしえなきゃ! 猪たちは動きはじめてる。 みんなやられてしまう。<BR>モロ:乙事主とてばかではない…… すべてわかっていても猪たちは正面から攻撃したいのさ…… 最<BR>後の一頭になっても突進してふみ破る!<BR>サン:木をきりはじめた……<BR>モロ:あれもさそいだ。<BR>サン:(…………)<BR>サン:かあさん、ここでおわかれです。 わたし乙事主さまの目になりにいきます。 あの煙にこまっ<BR>ているはずだから。<BR>モロ:それでいいよ…… おまえにはあの若者と生きる道もあるのだが……<BR>サン:人間はきらい!<BR>サン:(………) (………?) アシタカがわたしに………… きれい。<BR>モロ:おまえたちはサンとおいき! わたしはシシ神のそばにいよう。<BR>サン:(………) いこう!<BR>(サンが猪たちがいるところへ行く)<BR>サン:モロ一族もともにたたかう! 乙事主さまはどこか!?<BR>サン:ありがとう!<BR>(雨が降る)<BR>アシタカ:(…………)<BR>アシタカ:(…………) (!)<BR>アシタカ:(………!?) タタラ場からだ!<BR>(侍たちがタタラ場を攻撃してる) <BR>アシタカ:いこう!<BR>ある侍:何者かぁ!?<BR>アシタカ:(侍だ!)<BR>ある侍:とまれェ!<BR>アシタカ:おしとおる!<BR>ある侍:こいやァ!<BR>アシタカ:(……………)<BR>ある侍:(……………)<BR>(アシタカが侍たちを飛び越える)<BR>ある侍:(!)<BR>侍たち:こりゃあたまげた!<BR>(侍たちが矢を使う)<BR>侍たち:とめたぞ! やるのォ! 矢のむだだ! やめとけ!<BR>(町では女たちが侍たちと戦ってる)<BR>ある町の女:はやく はやく!<BR>トキ:ほんとだ。 あの人だよ。<BR>ある町の女:ゆうれいじゃないよね?<BR>トキ:アシタカさま―っ!<BR>アシタカ:おトキさんか―! みんな無事か―!? <BR>トキ:見てのとおりさ 男たちの留守をねらって侍どもがおしよせてきやがった!<BR>ある町の女:下はやられちまった。<BR>トキ:女ばかりとあまく見やがって……… エボシ殿は?<BR>トキ:動ける男はみんなつれてシシ神退治にいっちまってる。 こうかこまれては知らせようがなくて<BR>さ。<BR>アシタカ:シシ神退治……<BR>アシタカ:やはりさっきの音は………<BR>甲六:ダンナ― あずかってましたぜ―っ!<BR>トキ:なんで鞍とミノも持ってこなかったのさ!<BR>甲六:だって……<BR>トキ:この役立たず!<BR>アシタカ:甲六、ありがとう! エボシ殿をよびにいく! それまでもつか…!?<BR>トキ:いざとなったらとけた鉄をぶっかけてやるさ!<BR>ある町の女:アシタカさま、おねがいします! エボシさまにはやく!<BR>(ある町の男が侍たちに石火矢を使う)<BR>ある町の男:はずしたか………<BR>ある町の男:船が来ますぞ、おはやく! エボシさまおたのみます! わたしらもたたかいますゆえ!<BR>アシタカ:かならずもどる!<BR>トキ:たのむよ―っ!<BR>ある町の女:お気をつけて…<BR>甲六:(!)<BR>ある侍:でたぞ―ッ いっき――<BR>アシタカ:追手(おって)がかかった!<BR>アシタカ:たのむぞ、ヤックル!<BR>(ヤックルが走る)<BR>アシタカ:(………)<BR>アシタカ:ああ……<BR>(森の火が燃えてる)<BR>アシタカ:生きもののやけるにおいだ……<BR>アシタカ:(……!)<BR>(矢がヤックルにあたてアシタカが落ちる)<BR>アシタカ:ヤックル!<BR>(二人の侍が走してくる)<BR>侍たち:こいやァ―<BR>アシタカ:(…………) (アシタカがヤックルの身で矢を抜いてる)<BR>侍たち:うおおお おおおお!<BR>(アシタカが矢を射る)<BR>アシタカ:(!)<BR>ある侍:おららららら―<BR>(アシタカが刀で侍の腕を切る)<BR>ある侍:(!)<BR>アシタカ:来るな!<BR>(アシタカが矢で侍の首を切る)<BR>アシタカ:ヤックル、傷を見せろ!<BR>アシタカ:すまないここでまっててくれ! かならずもどる。<BR>(ヤックルがアシタカを追ってくる)<BR>アシタカ:だめだ、まってろ!<BR>アシタカ:(…………)<BR>アシタカ:がんばれもうすこしだ。<BR>(…)<BR>(猪たちが死んでる)<BR>アシタカ:(!)<BR>(人たちが死んでる)<BR>アシタカ:(…………)<BR>兵士:何者か!?<BR>兵士:ここは修羅の庭。 よそ者はすぐ立ち去れい!<BR>アシタカ:この死者たちの世話になった者だ。 いそぎ■えたいことがある。 エボシ殿に会いたい。<BR>兵士:エボシはここにはいない。 ■えよう用むきを話せ!<BR>アシタカ:本人に話す。 エボシ殿はどこか!?<BR>ある町の男:だんな―! 生きとったんですか!<BR>アシタカ:頭…… すごいことになったな。 まだ何人もうまってるんでさ。<BR>ある町の男:ひでエなんてもんじゃねぇ。<BR>アシタカ:タタラ場が侍におそわれた。<BR>ある町の男:ええっ!?<BR>アシタカ:女たちが上の曲輪にたてこもってがんはっている。 いまならまだまにあう。<BR>ある町の男:えれぇことになった……<BR>ある町の男:アサノのやつらだ…… 留守をねらいやがった。<BR>アシタカ:エボシ殿はここにはいないのか!?<BR>ある町の男:へぇ…… シシ神殺しに森へ……<BR>アシタカ:すぐびもどせ! まにあわなくなるぞ。<BR>兵士:用むきがすんだら即刻(そっこく)たち去れ。<BR>兵士:みな仕事にもどれ!<BR>ある町の男:おい、ほっとく気かよ!<BR>ある町の男:ちょっと待ってくだせえ。<BR>ある町の男:あいつらタタラ場を見殺しにする気だぞ。<BR>ある町の男:帰りを待ってたりしちゃ手おくれになっちまう。<BR>ある町の男:すぐ使いをだせ!<BR>兵士:森はひろくて深い。使いのだしようがないのだ。<BR>ある町の男:ウンをつくなよ!<BR>兵士:のろしでもなんでもあんたちの得意だろうが!<BR>ある町の男:エボシさまはやつらにおどらされてるんだ。<BR>アシタカ:攻めよせた猪の中に山犬はいなかったか?<BR>ある町の男:えっ?<BR>アシタカ:サン…… いや もののけ姫は?<BR>ある町の男:さぁ わからねぇ…… まっくろになっておしよせてきたから……<BR>アシタカ:…………<BR>ある町の男:いました…… ……お…おれたちがいちばん前にいたから……<BR>アシタカ:それで……<BR>ある町の男:わからねぇ! とつぜんなんにもわからなくなっちまって…… 唐傘のやつら、おれたちを<BR>エサに猪をおびきよせ…… 地面ごとふっとばしやがったんでさ。上からも地雷火をなげやがった…<BR>アシタカ:………<BR>(石火矢に猪たちが死ぬ)<BR>アシタカ:はっ。<BR>山犬:ガウ ヴウ~ッ<BR>アシタカ:………!<BR>ある町の男:んん……?<BR>(アシタカが山犬を発見する)<BR>(山犬は猪にふ轢いてる)<BR>アシタカ:サンはどうした!?<BR>アシタカ:くっ……<BR>山犬:グルルル‥<BR>アシタカ:おちつけ! おまえを助けたい。<BR>ある町の男:山犬だ! 山犬が生きてるぞ―っ!   だ…だんななにを……<BR>アシタカ:ウウ―ッ<BR>ある町の男:だんな!<BR>兵士:どけい! 小僧…… なにをしている!?<BR>アシタカ:この者に案内をたのむのだ。わたしがエボシを呼びにいく!<BR>兵士:さては魔性のたぐいか! どけッ!<BR>アシタカ:シシ神の首とタタラ場とどちらがたいせつなのだ!?<BR>(兵士が射る毒針が猪に刺さる)<BR>ある町の男:毒針だ!<BR>アシタカ:あっ!<BR>アシタカ:(………)<BR>ある町の男:や…やめろ!<BR>(ある町の男が熊手で兵士の頭を打ち下ろす)<BR>兵士:(!)<BR>ある町の男:みんな力をだせ! テコをつかえ!<BR>アシタカ:(………)<BR>町の男たち:でたぞ―っ!<BR>(ヤックルが山犬をなめてやってる)<BR>アシタカ:へい! みんなは沢(さわ)をくだって湖の近くにかくれていてくれ!<BR>ある町の男:お気をつけて… 石火矢衆もやつらの仲間です。<BR>アシタカ:あずかってくれ! 最後の矢が折れてしまった。<BR>アシタカ:(ヤックルに) おまえはみんなといきな。<BR>アシタカ:ヤックルをたのむ!<BR>(山犬とアシタカが走していく)<BR>アシタカ:サンのところへ! そこにエボシもいる。<BR>ジコ坊:ジバシリどもにおくれるな。 今日こそけりをつけるのだ。<BR>狩人:ジコ坊さま。<BR>ジコ坊:オッ。ようすはどうだった?<BR>狩人:深手をおった乙事主はもののけ姫とさらに森の奥(おく)へ向かっております。<BR>ジコ坊:やはりシシ神に助けをもとめる気だ。ぴったりはりつけよ! 人と見やぶられてはシシ神はでて<BR>こめぞ。<BR>狩人:言われるまでもねぇ……<BR>エボシ:やつの顔にぬったのは猪の血か?<BR>ジコ坊:へへ…… ジバシリのわざだ。おぞましいものよ。<BR>(……)<BR>サン:がんばって! もうじきシシ神さまのお池だから。<BR>山犬:(!)<BR>サン:(………)<BR>サン:ああっ!<BR>(乙事主がたおれる)<BR>サン:(………)<BR>サン:なにかくる! 乙事主さまようすがおかしいの…<BR>乙事主:(………)<BR>サン:もうちょっとだからがんばって!<BR>山犬:とてもいやなものがくる。<BR>サン:なんだろう? 血のにおいで鼻がきかない。<BR>(枝が落ちる)<BR>サン:猩猩たち……<BR>猩たち:おまえたちのせいだ。おまえたちのせいでこの森おわりだ。<BR>サン:なにをいう! 森のために戦った者へのこれが猩猩の礼義(れいぎ)か!<BR>猩たち:おまえたち破滅つれてきた! 生きものでも人間でもない者つれてきた!<BR>サン:生きものでも人間でもないもの…?<BR>猩たち:きた―っ! 森のおわりだ!<BR>サン:(!)<BR>山犬:ヴヴ~ッ<BR>(イノシシたちがあらわれる)<BR>サン:戦士たちが……<BR>乙事主:もどってきた!<BR>サン:ハッ。<BR>乙事主:もどってきた! 黄泉の国から戦士たちが帰ってきた。<BR>サン:おまえは母さんにこのことを知らせて! 人間の狙いはシシ神さまだ。母さんが生きていれば知恵<BR>をかしてくれる。<BR>サン:おいき! 山犬の血をとだえさせてはだめ!<BR>サン:いい子…<BR>(イノシシたちが近づく)<BR>サン:最初の者を殺す! 森じゅうにおまえたちの正体を知らせてやる!<BR>(‥)<BR>山犬:オオオオオ―ン<BR>サン:……… アシタカが……<BR>乙事主:ブギイイ!<BR>(乙事主が血を流す)<BR>サン:おのれ!<BR>乙事主:あついぞ! からだが火のようだ……<BR>サン:あっ! ダメ―ッ! 乙事主さまタタリ神なんかにならないで!<BR>サン:乙事主さま……! アッ!<BR>アシタカ:こたえた! わかるか?<BR>山犬:サンがあぶない!<BR>アシタカ:いこう!<BR>(サンがタタリ神になった乙事主に引っ張られていく)<BR>サン:ウ………! ………! あつい……<BR>サン:アァッ!! いやだ……<BR>サン:タタリ神になんかなりたくない! 乙事主さま!<BR>(‥)<BR>山犬:おそい のれっ!<BR>アシタカ:あっ!<BR>石火矢衆たち:山犬だ―ッ!<BR>ある石火矢衆:ワァッ!<BR>ある石火矢衆:(!)<BR>アシタカ:エボシ!<BR>ジコ坊:おおッ。<BR>アシタカ:くそっ!<BR>アシタカ:先にいけ!<BR>アシタカ:エボし、話を聞け―ッ!<BR>エボシ:アシタカかァ―っ!?<BR>アシタカ:タタラ場が侍におそわれている。シシ神殺しをやめてすぐもどれ! 女たちが戦っている。男<BR>たちも山をくだった。みなそなたの帰りを待っている。<BR>エボシ:(………)<BR>エボシ:その話 信ずる証拠(しょうこ)は?<BR>アシタカ:ない! できるならタタラ場にとどまり戦いたかった。<BR>エボシ:シシ神殺しをやめて侍殺しをやれと言うのか。<BR>アシタカ:ちがう! 森とタタラ場双方生きる道はないのか!?<BR>ある石火矢衆:エボシさま、もどりましょう。<BR>ジコ坊:あいつ… どっちの味方なのだ?<BR>エボシ:女たちにはできるだけの備えをさせてある。自分の身は自分で守れど…<BR>エボシ:池だ! シシ神は近いぞ。<BR>ジコ坊:いよいよ正念場だ。油断(ゆたん)するな。あの女いなくとも……<BR>ジコ坊:神殺しはこわいぞ。あいつにやってもらわにゃ……<BR>(……)<BR>(夜、アシタカがあるいてる)<BR>アシタカ:(………)<BR>アシタカ:(!)<BR>(モロが到れてる)<BR>アシタカ:モロっ死んだのか………<BR>アシタカ:サン、どこだー!!<BR>アシタカ:サ―ン!<BR>サン:アシタカ!!<BR>アシタカ:………!!<BR>(…)<BR>アシタカ:乙事主………<BR>イノシシたち:去れ、ワッハ!!<BR>アシタカ:ここで争(あらそ)うとシシ神はでてこめぞ。<BR>アシタカ:乙事主よ、しずまりたまえ!<BR>アシタカ:乙事主、山犬の姫をかえしてくれ。サンはどこだ。<BR>アシタカ:サン! きこえるか。 わたしだ! アシタカだ!!<BR>(サンがタタリ神になってる乙事主の身に埋まってる)<BR>アシタカ:サン!! くっ!<BR>(アシタカが血の塊をイノシシたちになげる)<BR>狩人1:ワァッ。<BR>(イノシシの皮の内に狩人がいる)<BR>狩人2:あいつをしずめろ!<BR>(狩人2がアシタカにはりを射る)<BR>狩人たち:殺せ! やつを射殺せ!!<BR>(山犬たちが走してくる)<BR>山犬たち:ガウウ ガウ ガウ<BR>狩人たち:うわっ~<BR>(アシタカがサンをはっけんする)<BR>アシタカ:サン!!<BR>サン:アシタカ!<BR>(アシタカガモロの身におちてから湖の水におぼれる)<BR>モロ:やれやれ、あの女のためにのこしておいたさいごの力なのに。<BR>(‥)<BR>狩人たち:結界をはれ!<BR>(狩人たちが山犬に火薬(かやく)の塊をなげる)<BR>山犬:おまえたち手出しをするんじゃないよ。タタリなんぞもらうもんじゃない。<BR>タタリ神になった乙事主:グェ――<BR>(乙事主が山犬に血を吐く)<BR>山犬:もうことばまでなくしたか………<BR>(…)<BR>ジコ坊:よくやった。 もういいぞ。 けが人の手当(てあて)をしてやれ。<BR>ジコ坊:いやいやおそろしいながめよ。<BR>ジコ坊:(!) でた………<BR>(シシ神が鹿の姿で湖の水に現われる)<BR>(…)<BR>(乙事主が山犬に突進する)<BR>山犬:わたしの娘をかえせ!!<BR>山犬:アシタカ!! おまえにサンが救えるか!?<BR>(アシタカが水の外で出る)<BR>アシタカ:ハッ。シシ神…………<BR>(エボシが使った石火矢の火薬がシシ神に当(あ)たる)<BR>アシタカ:ああ!<BR>アシタカ:エボシ!! うつな!<BR>エボシ:首をとばさねばだめか……<BR>ジコ坊:石火矢がきかぬ。<BR>アシタカ:そなたの敵はほかにいるはずだ!!<BR>(シシ神が乙事主に近寄(ちかよ)る)<BR>アシタカ:サン!!<BR>アシタカ:死ぬなァ!<BR>(シシ神が乙事主に近寄ってから乙事主は到れる)<BR>ジコ坊:なんとシシ神は生命を吸いとるのか。<BR>ジコ坊:……… むっ!?<BR>(シシ神が変身(へんしん)をはじめる)<BR>エボシ:いかんディダラボッチになるぞ! みなよく見とどけよ! 神殺しがいかなるものなのか。 シシ<BR>神は死をもつかさどる神だ! おびえておくれをとるな。<BR>(アシタカとサンが水の外で出る)<BR>アシタカ:………!?<BR>(エボシがへんしんしてるシシ神に石火矢を使う)<BR>アシタカ:やめろお!! <BR>(アシタカがなげた刀によって火薬がはずれる)<BR>アシタカ:エボシ!<BR>(シシ神がエボシを見上げるから石火矢に植物が育つ)<BR>エボシ:(!) クソッ、化け物め!<BR>(石火矢の火薬が当(あ)たってシシ神の首が切られる)<BR>アシタカ:くっ!!<BR>ある石火矢衆:やったぁ。<BR>サン:グッ<BR>ジコ坊:首おけをいそげ!<BR>アシタカとサン:(……………)<BR>(シシ神の身が黒いかたまりになってあちこちで張る)<BR>ジコ坊:わぁ!<BR>石火矢衆:ぐわ~<BR>ある兵士:うっ。<BR>エボシ:ジコ坊、首おけをもってこい! かつぎ手がやられた!<BR>ジコ坊:はやく はやく。<BR>エボシ:シシ神の体にふれるな! 生命を吸いとられるぞ!!<BR>エボシ:受けとれ! 約束の首だ!!<BR>山犬:ぐわっ バクン<BR>(山犬がエボシをかみつこうとする)<BR>ある石火矢衆:エボシさま!! モロめ! 首だけで動きよった………<BR>ジコ坊:やばいぞ、いそげー<BR>ある兵士:ジコ坊さま!<BR>(黒い塊が近づいてくる)<BR>ジコ坊:逃げろ!!<BR>(‥)<BR>アシタカ:島へ逃げろ!<BR>ある石火矢衆:わしはおよげんのだ!<BR>アシタカ:水の底を歩ける。<BR>(アシタカがエボシを連れて水を渡る)<BR>(‥)<BR>(サンが首にかけてるネックレスを断(た)つ)<BR>サン:そいつをよこせ! やつ裂きにしてやる。<BR>アシタカ:モロが仇をうったもう罰はうけている。<BR>アシタカ:手をかせ。<BR>ゴンザ:エボシさま。<BR>エボシ:よけいな情けは…<BR>アシタカ:おトキさんたちにつれて帰ると約束した。<BR>(首がないシシ神があるいてる)<BR>アシタカ:首をさがしている………<BR>アシタカ:ここもあぶない、サン。<BR>アシタカ:力をかしてくれ。<BR>サン:いやだ! おまえも人間の味方だ!! その女をつれてさっさといっちまえ!!<BR>アシタカ:(…)<BR>サン:くるな! 人間なんか大キライだ!!<BR>アシタカ:わたしは人間だ。 そなたも……… 人間だ。<BR>サン:だまれェ! わたしは山犬だ!!<BR>アシタカ:サン。<BR>サン:よるな!!<BR>サン:………!!<BR>アシタカ:すまない。 なんとかとめようとしたんだが………<BR>アシタカ:もう 終わりだ。 なにもかも。森は死んだ………<BR>アシタカ:まだ終わらないわたしたしが生きているのだから力をかしておくれ。<BR>(…)<BR>ある兵士:まて~ 手■え!<BR>ジコ坊:どいつもこいつもまったく………<BR>ジコ坊:いかんいかん!!<BR>ジコ坊:……! 首が動いとる……<BR>シシ神:ブニュ ブニュル<BR>ジコ坊:こいつが呼んどるんだ!<BR>(タタラ場)<BR>ある町の人:ありがとう。 とれたよ、トキ。<BR>トキ:やけに静(しず)かだね。 夜明けをまつつもりだ。<BR>ある町の人:あの若者はエボシさまに知らせてくれただろうか?<BR>トキ:アシタカさまはきっとやってくれるよ。もうそのへんに来てるかもしれないよ。<BR>甲六:あーあ、だらしない顔しちまって。<BR>ある町の人:いまのうちさ寝かしといてやりなよ。<BR>ある町の女:なんだろう気味が悪いね。<BR>(シシ神がタタラ場のあたりに現われる)<BR>侍たち:ひけェ、馬ひけェ。 コラー 乱(みだ)れるな。<BR>ある町の女:持ち場をはなれるんじゃないよ。<BR>ある町の女:どうしよう。 こっちへ来るよ。<BR>ある町の人:だめだ。逃げよう。<BR>アシタカ:タタラ場を守るんだ。 エボシさまと約束したんだから………<BR>町の人たち:あの人だ!!<BR>ある町の人:アシタカさまだ!<BR>町の人たち:みんな逃げろー<BR>アシタカ:シシ神が首をとりもどそうと追ってきたんだ。あのドロドロにさわると死ぬぞ! 水の中へい<BR>けドロドロがおそくなる。男たちとエボシは対岸(たいかん)をこっちへ向かっている。わたしたちは<BR>首をとりもどしてシシ神にかえす。<BR>サン:アシタカ!!<BR>アシタカ:いそげ!<BR>トキ:さわぐんじゃない!<BR>ある町の人:トキ、逃げよう。<BR>ある町の女:はい!<BR>ある町の女:みんなを湖へ!<BR>ある町の女:落ちついてケガ人や病人に手をかすんだよ。<BR>(‥)<BR>ある町の女:そっちへいっちゃだめだよ。<BR>甲六:ああ…… 大屋根が……<BR>(に火災がおこる)<BR>甲六:もうだめだ!! タタラ場が燃えちまったらなにもかもおしまいだ。<BR>トキ:生きてりゃなんとかなるもっと深い所へ。<BR>(山犬にのぼったアシタカとサンがシシ神をついて行く)<BR>ジコ坊:いた、あそこ!!<BR>サン:おいき!!<BR>アシタカ:その首、まてェ!!<BR>ジコ坊:おぬしも生きとったかよかった。<BR>アシタカ:首をシシ神にかえします。置いてはやく逃げなさい。<BR>ジコ坊:いまさらとりかえしはつかん陽が出ればすべて終わる。<BR>ジコ坊:見ろ…… 生命を吸ってふくらみすぎたのろまな死神だ。陽にあたればやつは消えちまう。<BR>ある兵士:ジコ坊さま、追いつかれます、早く………<BR>ジコ坊:天地の間にあるすべてのものを欲するは人の業というものだ……<BR>アシタカ:あなたを殺したくはない!<BR>ジコ坊:いやぁ、まいったなァ。そうこわい顔を…<BR>ジコ坊:するな! (ジコ坊がアシタカに足取りする)<BR>(アシタカとサンがジコ坊たちとたたかう)<BR>ある兵士:くっ。<BR>ジコ坊:走れ!<BR>(シシ神の首が入れたはこがころぶ)<BR>ジコ坊:オウッ。<BR>ジコ坊:■まれたァ~ アア いかん。<BR>ジコ坊:朝陽よ、いでよォ。<BR>ある兵士:わけを開けろ。<BR>ジコ坊:わからんやつだな、もう手をくれた。<BR>ジコ坊:アシタカ、人間に話したってむだだ!<BR>アシタカ:人の手でかえしたい。<BR>ジコ坊:ええい! どうなっても知らんぞ。<BR>(ジコ坊がはこをひらく)<BR>ジコ坊:わっ!!<BR>サン:………<BR>(アシタカとサンがシシ神の首を取り出す)<BR>(アシタカとサンの体にきずがひろがる)<BR>アシタカ:シシ神よ。<BR>(……)<BR>町の女たち:動かなくなったぞ……<BR>町の女たち:男たちだ!<BR>町の女たち:エボシさまー<BR>ある町の人:エエイ、さわぐな傷にさわる!<BR>(陽が出る)<BR>町の人たち:ああー…… たおれる、たおれる。<BR>町の人たち:つかまれ! はなすな。<BR>(………)<BR>甲六:スゲェ……… シシ神は花さかじじいだったんだァ……<BR>(…)<BR>アシタカ:サン… サン。 見てごらん。<BR>(…)<BR>サン:よみがえってもここはもうシシ神の森じゃない!<BR>サン:シシ神さまは死んでしまった。<BR>アシタカ:シシ神さまは死にはないよ。生命そのものだから…… 生と死とふたつとも持っているも<BR>の…… わたしに生きろといってっくれた。<BR>(傷がなおる)<BR>サン:アシタカは好きだ。でも人間をゆるすことはできない。<BR>アシタカ:それでもいい。サンは森でわたしはタタラ場でくらそう。 共に生きよう。<BR>アシタカ:会いにくいよ。ヤックルに乗って。<BR>(‥)<BR>エボシ:ざまぁない。わたしが山犬の背で運ばれ生きのこってしまった。礼(れい)を言おう、誰かアシ<BR>タカを迎えに行っておくれ。<BR>エボシ:みんなはじめからやり直しだ。ここをいい村にしよう。<BR>(‥)<BR>ジコ坊:イヤァー まいった、まいった。バカには勝てん。<BR>              もののけ姫<BR>              =おわり=<BR> </P>

幻化成风_ 发表于 2007-1-25 16:42:06

<P><FONT color=#1111ee>没有几句是可以完全看懂的~呵呵,看着动画片对照吧……</FONT></P>
<P><FONT color=#1111ee></FONT> </P>
<P><FONT color=#1111ee>有没有其他的?</FONT></P>

晃晃悠悠 发表于 2007-2-8 03:25:23

<P>谁能翻出来啊~~~~~~这让人咋看呢~!!!55</P>

树底下的幽灵 发表于 2007-7-31 07:47:19

一句都看不懂.......

不书 发表于 2007-9-16 10:10:34

好长啊,看不过来 。

貓咪。 发表于 2007-10-14 14:20:32

好长..也看不懂..- -

雪见羞 发表于 2007-11-2 11:01:16

好悲惨……好不容易找到了,居然看不懂~

驿客林夕 发表于 2007-11-8 11:40:04

Qluo 发表于 2007-12-18 20:28:31

楼主把链接贴一下吧………………
《幽灵公主》播放的时间那么长,剧本才这么一点点……:Msee

静姬 发表于 2008-2-24 16:43:43

这剧本一般人还找不到哦~不过,不怎么看得懂。
页: [1]
查看完整版本: [转贴]幽灵公主日文剧本